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only one【完】

第3章 俺様

あっ…
タバコ…





私は高木さんの吸うタバコに視線を向けた。











隆史と同じ…











また隆史を思い出してしまう自分に呆れる。
同じタバコ何て珍しくないのに…











「タバコダメだったか?」




私の視線を感じたのか、高木さんが聞いてきた。





「あっ!平気です」



「そっか。あんまり見てるからダメなのかと思った」




お店では見せない、ちょっと悪戯に笑う高木さんに一瞬ドキッとした。







「いや…そうじゃなくて…指輪…」






話を誤魔化そうとして、高木さんの左手に光る指輪に視線を向けた。




高木さんは「あぁ…指輪ね」と言って、左手から指輪を抜き取り、テーブルの上に置いた。




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