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only one【完】

第3章 俺様

「そんな泣きそうな顔するな」










え?何に?


一瞬何が起きたのか…

どうして高木さんが、そうしたのかは分からないけど…




高木さんのゴツゴツとした大きな手が、私の頭を撫でた。









「馴れ馴れしいっすね」




乾杯もせず、不機嫌な声で五郎がそう言って、着たばかりの生ビールを、一気に飲み干した。





高木さんはそんな五郎の言葉に苦笑いを浮かべながら「悪い!悪い!」と言いながら、私に謝って手元の生ビールに口を付けた。



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