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only one【完】

第7章 温もり

「無理するなよ」







そう言う高木さんと視線が絡む。








「無理しないと、ダメなんです」








絡みつく視線を先に逸らしたのは私。



真っ直ぐ見つめてくる高木さん。
その瞳から、私への思いも真っ直ぐ伝わってくるから…



いくら思っていても、相手が自分を思っていない辛さは、私も知っているから。









「分かった」







高木さんはそう言って、ビールを飲み干してから立ち上がり「シャワー浴びてくる」とリビングを出て行った。




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