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only one【完】

第3章 俺様

「お待たせしました!」



着替えを終えて、五郎の居る休憩室に戻ると、五郎は「あぁ」と言ってタバコを消してから立ち上がった。




「どこに飲みに行く?」



「奢ってもらえるとなったら、急に元気になったんじゃねぇ~か」




五郎は優しく目を細めて、何時ものように私の頭をポンと叩いて笑った。




「そんなことないよ!」



「そうかぁ?」






五郎を好きになれば良かった。
女好きで酒好き。
だけど、付き合ったら浮気はしない、一途なバカ男。



いっぱいケンカもするだろうけど、きっとそれ以上に幸せだと、愛されているんだと感じるんだと思う。



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