テキストサイズ

補習の常連さん

第4章 御泊まり

「そう・・・ほら、出来るじゃん」

「ほんとだ」

やばい。やばい。
なんか目が開かないよ。

あれから大体2時間くらい俺はアルファベットと数字の載ったプリントと睨めっこ。

「眠たい?」

「んー、や、大丈夫です」

いや、本当はかなり眠たい。
もう意識が途切れ途切れで危ない状態です・・・

「カクカクしてるけど大丈夫か」

「大丈夫」

眠たくてもう緊張がどうとかなんて吹っ飛んでいる。

「今日は終わりでいいよ」

「あ、はい」

俺は内心「やった」と思いながらシャーペンと消しゴムを筆箱にしまった。

「あの、明日の勉強道具どうしよ」

「どうしようって言ってもないからしょうがないしょ」

先生は笑ながら言った。
俺もそれに合わせて「はい」と言って笑った。

「まあ、今回の事は多分殆どの先生が知ってると思うし、俺から伝えといてやるから気にしなくていいぞ」

その言葉を聞いて俊助はスーっと体の力を抜いた。

・・・よかった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ