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補習の常連さん

第5章 銭湯は俺と見目先生とそれから...


「お前ってさ...」
「...はい?」
「あー、いや、何でもない」


何?それは何?
そんな中途半端はだめだって...


俊介は自分に何を言おうとしていたのか気になった。

「え...気になる...」
「あーいや、案外ネガティブだよねって」
「そうですか?」

そんなに?と首を捻った。



元々がこんな性格だった訳ではない。
色々と経験をし、生きてきた上でこうなってしまった。

性格って環境に大きく影響してくるんだね。


「まあ悪いって事でもないけど、なんか損してる気分じゃね?どうせならもっといい方に考えて生きていった方が楽だろ。考え囲み過ぎるのは体に悪いしな」

「うん」


ちょっと凄い事を言われた俊介は頷くだけが精一杯でその先の言葉が出なかった。

「ま、そんな簡単じゃないのかもな。よし、じゃお行くか」

そう言って車のエンジンがかけられた。


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