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久恋。

第6章 夢。




『あら、村山さん。

もう大丈夫なの?』

心配した様子でそう聞いてくるのは以前大学でお世話になったことのある保健室の先生で。





そう、つまりここは大学の保健センターで。


「あの…ここに、私と一緒に真…もう一人男の子が運ばれてきませんでしたか?」


と聞けば


『えっ、運ばれてきたのは村山さんだけだったわよ?
村山さんが突然倒れたからって、イケメンな男の子が運んできたの。

村山さん、かなり汗ばんでて息も荒かったから、大変だったのよ?』


これを聞いて、それが夢だったことが分かった。

そうだ。
私、授業中に気分悪くなったから教室抜け出して、それで…。


それに…


『もう、あの彼、すごくかっこよかったわよ?
「村山さんをお願いします。」って言ってたから、知り合いじゃない?』





私を助けてくれたのは、誰?

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