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久恋。

第6章 夢。



「うっ…うぅぅっ…」


翌朝目覚めると、枕がぐっしょりと濡れていた。


そして何故か、私は泣いていた。


まだ思い出す真の笑顔。

細めの目をより細くして
つり目気味の目じりが少したれて、
口角がニコッとあがれば両頬にえくぼができるような、かわいい笑顔。



目をゴシゴシこすって涙を消し、

重たい足をローファーに入れて何とか大学までたどり着くと、
門の前に誰かが立っていた。



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