テキストサイズ

言葉で聞かせて

第9章 鳴き声、泣き声


「変なこと言ったかも、って焦っちゃいました……」
「ふふ、ごめんなさい」


僕が千秋さんの頭を優しく撫でると、千秋さんは綺麗に微笑んでキスをしてくれた
差し込まれた舌を伝って千秋さんの唾液が僕の口に入る


好きだなんて認めたからか、千秋さんはキスの合間に惜しみなく僕に唾液を注ぐ
でもそれだけじゃなくて


「悠史さん……僕も……」
「ん、ぇ……?」


僕も、なんだ?と思っていると舌で僕の下顎の奥をぐっと押された


うわ……!?


じゅわ、と溢れ出た僕の唾液を今度は千秋さんが自分の口へと舌で運んでいく

口を離して喉を鳴らした千秋さんは満足気に口元を舐めた


やばい
もう

理性が保てなくなりそう……!!!


「ご馳走様でした」


その色気からは想像もできないほど可愛らしい笑みを浮かべた千秋さんは今度は腰を擦り付けてくる


「でもまだまだ、食べなくちゃ……」


この人誰?
千秋さん?

こんな厭らしい人知らない
こんな慣れきった人じゃなかったはず

こんな


「千秋さ……っ」


僕が名前を呼ぶとその口を塞ぐように千秋さんの唇が触れて


「けどその前に、こっち……ちゃんと出来てるか見て……」


千秋さんが僕の顔の上を僕にお尻を向けて跨った


本当にこの人、誰……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ