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襲ってくる激しい頭痛

俺が痛みに悶えていると、千秋が心配そうに顔を覗き込んできた
そして一瞬俺から離れて紙に何か書いている


大、丈、夫、？


『大丈夫？』


人と筆談なんて人生で初めての経験で、動揺してしまう


「あ……あぁ。大丈夫だ」
『お水持ってきます』
「え、ちょ……っ」


千秋は俺の懐からするりと抜け出てベッドから降り、部屋からも出て行ってしまった


俺すげー迷惑かけてねぇか？


少しすると部屋に千秋が戻ってきた
手には頭痛薬と水

それを受け取って飲むと、途端に罪悪感に襲われる


「あー……その……悪かった……」


歯切れも悪く、心がこもってない！と悠史なら怒りそうな謝り方をしてしまって自分でも素直じゃないな、と情けなく思っていると


「！」


千秋は朗らかに微笑んだ

そして


『お味噌汁飲みますか？』


と書いた紙をこちらに向けた


「え、あ……と……じゃあ、悪い。頼めるか？」


俺の言葉に千秋は嬉しそうに笑った


なんか、小動物みてーだ


千秋は軽い足取りで再び部屋を出て行った


なんか、やな奴ってなんの根拠もなく思ってて悪かったな
悠史の件は直接悠史に言うか