言葉で聞かせて
第4章 飲み過ぎ注意
俺が震える千秋にどうすればいいのかわからずただ震える千秋を見ていると、悠史が呟いた
「ねぇ、敦史……これ……千秋さんが話せなくなった理由に関係あるのかな……?」
「あ?」
千秋が……
喋れなくなった……理由……?
確かにここまで震えたりするのはおかしい
普通ならありえない
「どういうことだよ?」
「わかんないよ……でも、何かトラウマとか……そういうのがあったんじゃないかな……」
「トラウマってなんだよ!?」
「僕にもわかんないよ!」
本日二度目の珍しい怒鳴り声をあげた悠史はとにかく千秋を止めようと必死になっている
「千秋さん?大丈夫だよ。落ち着いて」
ぜぇぜぇと息をする千秋は悠史がどんなに声をかけても震えが収まらない
俺が固まっている間にも悠史は一度寝室に行き、毛布を一枚持ってきて千秋を毛布で包んだ
「大丈夫だよ。大丈夫……」
悠史は千秋を部屋に運んでベッドに寝かせた
冬用の布団で包んでやれば千秋は少し落ち着いたように見える
布団の上から赤子を寝かせるそれのように軽く叩く悠史に反して、俺は見ているだけで何も出来なかった
何が起きてるんだよ
わかんねぇし
何も出来ねえとか
情けねえ
「ねぇ、敦史……これ……千秋さんが話せなくなった理由に関係あるのかな……?」
「あ?」
千秋が……
喋れなくなった……理由……?
確かにここまで震えたりするのはおかしい
普通ならありえない
「どういうことだよ?」
「わかんないよ……でも、何かトラウマとか……そういうのがあったんじゃないかな……」
「トラウマってなんだよ!?」
「僕にもわかんないよ!」
本日二度目の珍しい怒鳴り声をあげた悠史はとにかく千秋を止めようと必死になっている
「千秋さん?大丈夫だよ。落ち着いて」
ぜぇぜぇと息をする千秋は悠史がどんなに声をかけても震えが収まらない
俺が固まっている間にも悠史は一度寝室に行き、毛布を一枚持ってきて千秋を毛布で包んだ
「大丈夫だよ。大丈夫……」
悠史は千秋を部屋に運んでベッドに寝かせた
冬用の布団で包んでやれば千秋は少し落ち着いたように見える
布団の上から赤子を寝かせるそれのように軽く叩く悠史に反して、俺は見ているだけで何も出来なかった
何が起きてるんだよ
わかんねぇし
何も出来ねえとか
情けねえ