言葉で聞かせて
第5章 再発
悠史視点
あのことがあって以来、敦史はすっかり千秋さんに近づかなくなってしまった
多分罪悪感とか、そういうことを考えているんだと思う
敦史は優しい人だから
あの異常なまでの震え
女性関係の話からの拒否反応
もしかして昔女性関係で何かがあったのかもしれない
千秋さんの心を抉るような、何かが
博秋さんに電話して聞いてみようか
いや、封印したい過去なのだろうから教えてもらえないかもしれない
夜ベッドに入りながらそんなことを考えていると、僕の部屋を誰かがノックした
「はい?」
返事をしてベッドを出てドアを開けるとそこには千秋さんの姿があった
「千秋さん?こんな時間にどうされたんですか?」
「……」
「?」
千秋さんは何かを迷っている様子で下を向いてもじもじと膝を擦り寄せている
あのことがあったから迂闊に言葉を急かせなくて、僕はとにかく千秋さんの言葉を待った
暫くして漸く書き出された文字は
『一緒に寝てもいいですか?』
と、添い寝を希望するもの
純粋に
可愛いな
と感じて僕は
「もちろん、いいですよ。どうぞお入り下さい」
と千秋さんを部屋に招き入れた
あのことがあって以来、敦史はすっかり千秋さんに近づかなくなってしまった
多分罪悪感とか、そういうことを考えているんだと思う
敦史は優しい人だから
あの異常なまでの震え
女性関係の話からの拒否反応
もしかして昔女性関係で何かがあったのかもしれない
千秋さんの心を抉るような、何かが
博秋さんに電話して聞いてみようか
いや、封印したい過去なのだろうから教えてもらえないかもしれない
夜ベッドに入りながらそんなことを考えていると、僕の部屋を誰かがノックした
「はい?」
返事をしてベッドを出てドアを開けるとそこには千秋さんの姿があった
「千秋さん?こんな時間にどうされたんですか?」
「……」
「?」
千秋さんは何かを迷っている様子で下を向いてもじもじと膝を擦り寄せている
あのことがあったから迂闊に言葉を急かせなくて、僕はとにかく千秋さんの言葉を待った
暫くして漸く書き出された文字は
『一緒に寝てもいいですか?』
と、添い寝を希望するもの
純粋に
可愛いな
と感じて僕は
「もちろん、いいですよ。どうぞお入り下さい」
と千秋さんを部屋に招き入れた