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言葉で聞かせて

第5章 再発

敦史目線


あれだけ千秋に付きっきりだった悠史が最近千秋に近づかなくなった


「何か知ってるか?」


と千秋に聞いてみたが、千秋は首を横に振った


『突然あんな感じになってしまって。寂しいです』
「だよなぁ……」


それに最近、変な話も聞く

ある日俺を指名した女客が楽しそうに耳打ちしてきた


「ねぇ流星?」
「あ?」
「知ってる?最近悠史がすごいってウワサなのよ?」
「すごいって?」
「嫌だ〜私の口からは言えないわよ〜」


めんどくせ


その時は気にしなかったが、それが一度や二度じゃないもんだから問題なんだ


あいつもしかして


俺には少し思い当たるものがあった


ちょっと、やばいかもしれない

でもおかしい
あいつ大丈夫になったんじゃねぇのか

どうなってる



「おい、悠史」
「敦史?何?」
「……ちょっと、話があんだけど」

俺の言葉に悠史は一瞬動揺したように見えた


「え、と……今日はこれから……」
「アフターか?」
「うん……」
「断れ」
「え?いやそれはーー」
「断われよ」
「……」


悪いけど、これに関しては早めに手打っとかねぇとやばいだろ

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