言葉で聞かせて
第14章 番外編「千秋と酒」
敦史目線
ある日、店の何周年だったかの記念として高いワインとシャンパンをオーナー達から貰った
店の奴らは全員貰ったから誰かと呑むってのも意味がねぇな、と悠史と話し合って俺たちはそれを家に持ち帰った
千秋も「僕でも知ってる銘柄です。すごいお酒ですね」と喜んでいて、三人で酒盛りをすることに
考えてみれば千秋と一緒に酒を呑むなんてこれまで一度もなかったからな
信じられないことにこれで年上だってのによ
悠史と千秋がチーズやらなんやらつまみを用意して、早速酒を開ける
「っあーー……、やっぱうめぇな」
「本当。こんなにいいお酒久しぶりに呑んだね。千秋さん、お口に合いますか?」
悠史が千秋に話を振ると、千秋もご機嫌な様子で
「はい、とっても美味しいです」
と言った
千秋もやっぱそこそこ酒呑めるんだな
いや、何度も言うようだが年上なんだけどよ
下戸ってわけでもねぇのか
悠史もそのことには驚いていたらしく、楽しく呑めるなら、と俺たちは千秋にどんどん酒を勧めた
そして俺たちがほろ酔いぐらいに酒がまわったところで異変に気が付いた
「?」
千秋がさっきから何にも喋らねぇ……?
ある日、店の何周年だったかの記念として高いワインとシャンパンをオーナー達から貰った
店の奴らは全員貰ったから誰かと呑むってのも意味がねぇな、と悠史と話し合って俺たちはそれを家に持ち帰った
千秋も「僕でも知ってる銘柄です。すごいお酒ですね」と喜んでいて、三人で酒盛りをすることに
考えてみれば千秋と一緒に酒を呑むなんてこれまで一度もなかったからな
信じられないことにこれで年上だってのによ
悠史と千秋がチーズやらなんやらつまみを用意して、早速酒を開ける
「っあーー……、やっぱうめぇな」
「本当。こんなにいいお酒久しぶりに呑んだね。千秋さん、お口に合いますか?」
悠史が千秋に話を振ると、千秋もご機嫌な様子で
「はい、とっても美味しいです」
と言った
千秋もやっぱそこそこ酒呑めるんだな
いや、何度も言うようだが年上なんだけどよ
下戸ってわけでもねぇのか
悠史もそのことには驚いていたらしく、楽しく呑めるなら、と俺たちは千秋にどんどん酒を勧めた
そして俺たちがほろ酔いぐらいに酒がまわったところで異変に気が付いた
「?」
千秋がさっきから何にも喋らねぇ……?