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蜘蛛と蝶〜囚われた蝶〜

第3章 蠍と蝶

ついていった先にあったのは、閑静な場所に立つ高層マンション。



「すごい……」



妃奈の呟いた一言に蠍は笑う。



「珍しくないでしょ別に。ここの最上階に住んでるんだけど、高い場所は平気?」

「はい、高所恐怖症ではないです。得意でもないですが……」

「残念」

「?」



妃奈は頭にクエスチョンマークを浮かべつつ、蠍とエレベーターに乗り込んだ。



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