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蜘蛛と蝶〜囚われた蝶〜

第4章 蜘蛛side

町中を歩いてると、感じるのは女の視線。熱を孕んだものや好意――色々だ。



あれからシャワーを浴びてすぐ出てきた。



軽く何か食べるか。水しか飲んでないしな。



「君カッコいいね」



突然かけられた声に振り返れば、清楚な女が微笑んでいた。



――獲物(ターゲット)、決まりだな


無意識に笑みが浮かぶ。俺の思惑を知ってか知らずか、女は。



「よかったら一緒にお茶しようよ、いいお店知ってるんだ」



考える間もなく答えは決まってる。



「ああ。いいぜ」



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