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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第16章 ニューフェイス

データは4つの画面に分割されている

ひとつは棒グラフのように時系列で数値が変わっていくもの

またパイロットが見ているであろうモニター

さらに簡易的な3Dポリゴンアニメに加工されたマシンの俯瞰画面


最後にコックピット内カメラによるパイロットを映し出されているもの


画面の右下の分割画面には赤いパイロットスーツの姿が映し出されている


間違いなくシンシアの戦闘データだ


ナオトはパイロット用のモニターをクリックし、実際にパイロットが見ていたメインモニターのデータに切り替える


画面の端に黒い点が現れ、すぐさまソフトが四角い認識機能でマークする


四角いマークはすぐに拡大され敵機の姿が映される


敵機は量産機のクラングだ


敵機はすぐに画面から消える


回り込まれる前にシンシアも旋回する


敵機の行動予測


自機の動きの選択


そしてお互いの位置を把握する空間認識能力


一瞬一瞬の判断が迫られる


読みは当たり、上空から一気に下降し、敵機の上から強襲する


敵機は逃れようとキリモミさせて大きな弧を描く



遅い



見事シンシアの雷撃砲“ブリッツ”を数発叩きこんだ!



敵機は被弾したまま離れていく



その刹那、画面外から警告音!



複数の敵機が迫る



シンシアは止めをささず、早めに離脱する


深追いは禁物だ


これも早い判断だ


シンシアは敵機の位置から離れていく



ナオトはデータを再び再生させ、今度は簡易アニメで機体の動きを確認していく


その流れるような動きは美しい……


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