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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第19章 シンガポール戦線

(13)


大きな雲と雲の間から一条の光が瞬間的に伸びる


狙撃された?


クラング・ハイノートのスナイパーカスタム!


「出たな!」


ナオトは瞬時に旋回して上空を確保する


それをフォローするようにピーヴィーのフリーゲンF3が弾幕を張る



ナオトはF2の推力を活かし、激しいスピードで相手に迫る



ピーヴィーのロングキャノンの雨をかいくぐりながら、ナオトが切り込む

バリバリバリッッ!!!


さらに弾幕の背後からトビアスのF2が続けて雷撃砲〈ブリッツ〉を放つ


続いてウリのロングキャノンが別の高度から支援砲撃し、


ハンズィとローランドの二機が波状攻撃を展開させる!



たまらずスナイパーのローペが狙撃態勢を取れずに後退していく

「……コイツら!待ち構えてきたな!コレじゃあこちらの連携がとれねえ!」


後退中、何度かロングキャノンをかすめた


直撃はしていないものの、機体が大きく揺さぶられる


モニターの各所が暗転していく


ナオトはさらに視線を下に落とす



「スナイパーが上空から狙撃するなら、回避した機体を下で待ち構えている電磁ロープ使いがいるはずだ!」


分厚い濃い雲の影が見える


「待ち伏せするなら、アレだ!」


ナオトは敵の姿は確認しないままブリッツ・ダッシュを数発打ち込む


するとたまらず回避して雲から1機が出てきた


「ロープ使いッッ!!!」


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