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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第20章 重鋼クラング・グロウル

(6)

トビアス機はピーヴィー機に取り付く〈ホルニッセ〉を撃破したものの、その2機にまた数機が集まってくる!


「きりがないッッ!」



2機は背中合わせになり死角を無くし、集まってくる〈ホルニッセ〉に対抗するが抑えきれない!


「だ、ダメだ!?ヤバっ!」



トビアスが諦めかけた瞬間、



バリバリバリッッ!


凄まじいスピードでナオトのフリーゲンF2が猛攻し、いくつもの雷撃がそれぞれスパークするかのように放電する


「今のうちに……!!」


2機のフリーゲンは急速離脱した



しかし空域に残るナオト機に周囲の〈ホルニッセ〉が集まってきてしまった!


「振り落とせない!?」


2機、3機の〈ホルニッセ〉がナオト機に絡みつく

さらに5機、8機と続々とフリーゲン全身に触手が絡む!


そして…!




バチバチバチバチバチバチッッ!!!!



「うわぁぁぁーーーーッッ!!!」



コクピットにまで電磁攻撃が届く!



画面が潰れていく!!


警告音!


「や、焼かれるッッ!!」



コクピットの温度が急上昇していく!


グリップ周り、コンソール周りに火花!


色んなものがショートしていく!



「こんなマシンにやられるッッ!?」



ナオトは何体もの〈ホルニッセ〉から電熱攻撃を受け、


意識が飛んでしまった…!!



指がグリップから離れて、フリーゲンもガクン!とうなだれたような状態になり、落下していく…



そのとき


周辺でキュールシュランクを防衛していたラルフ小隊や、ヴァイカート小隊が一陣に会して集合してきた!


一斉に〈ブリッツ〉を放ち、〈ホルニッセ〉の回路を焼き切る!


ナオト機は落ちながら、まとわりついていた〈ホルニッセ〉も次々と剥がれていった…


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