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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第1章 ~接触~

機体後部のメインスラスターや主翼は無事だが、頭部のメインカメラや機体の左腕パーツは先の戦いで損失していた

いま敵部隊と遭遇したら一発で終わりだ

飛び続けていてもいずれは墜落
もしくは敵の制空権に侵入し撃墜されるだけだった

いまナオトを突き動かしているのは教官の第一声だった

「生き延びろ!」

まだ飛べてるうちはボクはまだ基地のベースガード隊だ!

薄い意識のなか、ディスプレイにチカチカと青いマークが点滅し始めた

「青…、友軍?
こんな海の上で?」

力無い指先でマークをタッチする

「アンノウン…、
認識できない…」

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