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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第24章 ベトナム編〜半面の怪人〜

(14)

アースラのクーへの執着……



それは憎しみからの執着だけではなかった…



上司と部下としてはうまくいかなかったが、




肉体的には執着があった……




クーの覚醒時、本人ですら自制できない欲求


暴走してしまうクー



そこで必要だったのが激しい性交だった……



欲望を欲望で抑止させる!



何人かの女性兵をあてがってみたものの、彼女らはその後使い物にならなくなってしまった



何事か?



アースラは興味本位でクーの相手をしてやった



もともとアースラ自身も強精なほうで、相手が尽きてもなお攻め続けてきただけに、興味があった



それに部下の身体を求めることなど、今さら何のためらいもなかった



試してみれば……




虜になったのは己のほうだった



執着させてしまっているのは




クーへの感情というよりは



自分の肉体が求めていたのだ




プライドも何もない




ただ



もう一度……




あのぶつけられる肉欲の世界を味わいたかった



アースラは高慢な性格ではあったが、



クーにより“女性”への意識を高めてくれた



アースラの呼び掛けには一方的な“執着”が入り混じった想いだった……




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