浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第5章 ~試験飛行~
夕方、ナオトは上官の食事の補助やメカニックからあがってきた調整レポートの報告をしたりしていた
2日間ながく一緒に居ても、ナオトには上官がそんなに歳上のようには思えなかった
しかしシンシアは部隊を任され、新鋭機“ヴァルキューレ”も与えられている
この人の戦歴に何かあるのだろうか…
陽が沈んだ頃、医務室にシンシア隊のサブ、ヴァイカート軍曹と金髪の派手な女性パイロット、アンジェラが入室した
ヴァイカート軍曹はサブらしく日報を済ませると足早に退室した
アンジェラは自身の洗濯物とシンシアの着替えを持ち込み、ナオトの背中のカーテン越しで着替えを済ませた
シンプルな黒いタンクトップ姿となったシンシアの姿を見て、まるでハイスクールの生徒みたいだな…と思ってしまった
アンジェラは用事を済ませると
「では我々は失礼いたしますッ!」
と一歩身を退いた
「…アンタも出るんだよッ!初等兵!」
「え…?あぁ…はい…では失礼します!」
軽い敬礼をして、アンジェラとナオトは医務室を出た
「じゃあ、はい」
アンジェラは2人分のランドリーバッグをナオトに手渡した
「…え?」
「アンタ、洗濯係りねッ!新人なんだから当たり前でしょう!」
「いや…その…女性ものじゃないですかッ!マズいでしょっ」
「何か?どうせシャツもパンツも配給品じゃないか!アンタのと一緒だよッ、私は隊長の部屋の掃除をするからッ!全部の作業を女に押し付けないでおくれッ!終わったら明日の朝でいいから」
アンジェラは早口でまくし立てると女性区画のほうへ行ってしまった
ゴージャスないかにも“アメリカン・ヤンキー”なアンジェラの迫力に圧倒されてしまった…
2日間ながく一緒に居ても、ナオトには上官がそんなに歳上のようには思えなかった
しかしシンシアは部隊を任され、新鋭機“ヴァルキューレ”も与えられている
この人の戦歴に何かあるのだろうか…
陽が沈んだ頃、医務室にシンシア隊のサブ、ヴァイカート軍曹と金髪の派手な女性パイロット、アンジェラが入室した
ヴァイカート軍曹はサブらしく日報を済ませると足早に退室した
アンジェラは自身の洗濯物とシンシアの着替えを持ち込み、ナオトの背中のカーテン越しで着替えを済ませた
シンプルな黒いタンクトップ姿となったシンシアの姿を見て、まるでハイスクールの生徒みたいだな…と思ってしまった
アンジェラは用事を済ませると
「では我々は失礼いたしますッ!」
と一歩身を退いた
「…アンタも出るんだよッ!初等兵!」
「え…?あぁ…はい…では失礼します!」
軽い敬礼をして、アンジェラとナオトは医務室を出た
「じゃあ、はい」
アンジェラは2人分のランドリーバッグをナオトに手渡した
「…え?」
「アンタ、洗濯係りねッ!新人なんだから当たり前でしょう!」
「いや…その…女性ものじゃないですかッ!マズいでしょっ」
「何か?どうせシャツもパンツも配給品じゃないか!アンタのと一緒だよッ、私は隊長の部屋の掃除をするからッ!全部の作業を女に押し付けないでおくれッ!終わったら明日の朝でいいから」
アンジェラは早口でまくし立てると女性区画のほうへ行ってしまった
ゴージャスないかにも“アメリカン・ヤンキー”なアンジェラの迫力に圧倒されてしまった…