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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第27章 インド編①シンガポール非公式会議

(1)


ドガガガガガガッッッ!!!



銃撃戦!



機体同士のすれ違い!



旋回!




後ろを僚機がフォローしつつ、敵機に隙を与えない



敵は敵で2機目、3機目が間髪いれずに迫りくる!



こちらも僚機とペアを組んで飛行しながら、実は待ち伏せる3機目が待ち構える!




バリバリバリバリッッッ!!!



雷撃砲“ブリッツ・ダッシュ”が轟く!



まばゆい閃光!



爆発!


長い煙の尾を引いて落ちていく




「何なのよ今日はッ!次から次にちょっかいかけてきてッ!」



ソニアの今日の出撃は何回目だろう



続けざまに2機目の敵機が頭上をかすめる!



「そっちから飛んでくるアンタが悪いのよッ!」



携帯したビームライフルが目の前に飛んできた敵のフリューゲルをいとも簡単に撃破する



「……なんの考えも無しに……、シロート過ぎるのよ」



ソニアの機体は脚を横に広げて、脚を翼に変形させた


その場をすぐに離れる


いつまでもヒューマノイド形態で動きを止めると命取りだ



ソニアの駆るフリューゲル


赤い“シュターム”



かつてはシンシアが搭乗していた赤い002号機


浮遊空母であるキュール・シュランクは遊撃部隊を〈再編成〉させた


パイロットの度重なる離脱、新型機の導入、シンガポールから加わったパイロットの補充…


様々な要因から部隊を振り分けることになった



かつての第1部隊、ハンズイ率いるチームと

第2部隊、シンシア率いるチームの2編成を

今回3つのチームに再編させ、これから始まるイベントに備えていた



シンガポールで開催される非公式の世界会議


〈強化人間サミット〉が始まろうとしていた…




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