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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第27章 インド編①シンガポール非公式会議

(2)

ペアを組んだ僚機からピカッピカッ!と合図がくる


ラルフの乗る〈黒いヴァルキューレ〉


以前、第1部隊のフラッグシップであった隊長ハンズイの機体が、ラルフに与えられた


ラルフは今回の再編成で第2部隊の隊長に昇格した



「次のフォーメーションを試すのね?やれやれラルフ隊長はヤル気満々ね…」


ソニアは休ませてくれそうにない新隊長に愚痴を言う暇もなかった



第2部隊が警戒する持ち時間はまだある

ラルフはギリギリまで敵を捉え、殲滅しようと躍起になっているようだ



一度雲に隠れる赤い“シュターム”と黒い“ヴァルキューレ”


開かれた空には僚機の“フリーゲンF3”


新たに加わったパイロット、ヨルグが搭乗する重火力ユニットを装着した砲撃専門のフリューゲルだ



ズドドドドドドドッッッ!!!!




携帯するビームガトリングカノンが連射する



遠くに見える敵機のクラング・ハイノートが散開する



距離的に命中はしなくても弾幕となり、相手にプレッシャーを与えられる


そして、敵はヨルグ機を包囲するように四方から迫ってくる



近づいてくる敵の数機めがけてヨルグのビームガトリングカノンが火を吹く



しかし散開されては狙い撃ち出来ない


そのとき、敵のさらに上空の雲の中から凄まじい弾幕が降り注ぐ!



はるか上空に構えていた2機目のフリーゲンF3が現れた!


こちらもシンガポールから参加したパイロット、ダークの重火力装備機体だ



ヨルグとダークの駆る2機は、遠方から連携をとりながら迫りくる敵部隊を迎え討っていった…


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