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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第37章 メテオシュタイン

(8)

ガガガッッッ!!!

〈メテオシュタイン〉のコックピット内は凄まじい衝撃だ

ナオトの球体グリップも握るのに精一杯で振りほどかされそうだ

「こ、怖いね!大丈夫かな!」

「大丈夫よ、単独突入も可能な機体なんだし、でさらにシールドまで乗って降下してるんだから!
 …それよりあの一発当たったかしら?」


「どうだろ?さすがに当たりはしないんじゃない?一矢報いりたかった気持ちはわかるけどさ!」


「まぁ……さすがにこの揺れだからねぇ…、残念だわ!それより降下ポイントはどうなの?予定からかなり離れたんじゃない?」


「…そうだね、みんなと合流するのは少し先になるかな…、あ…、雲を抜けたよ!海だ!」


〈メテオシュタイン〉はふわりとシャトルの残骸から離れて、手脚を収納させ飛行形態をとった

ここならシャトルの装甲は海に放棄出来てちょうど良かった、これが町中なら大変なことになってたかもしれない


〈メテオシュタイン〉はノズルを噴かせて空の彼方へ飛び去った



浮遊空母〈キュール・シュランク〉が待つアジアへ向かって…




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