浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第40章 最終決戦〜①クラング・スクリームの猛攻
(1)
空飛ぶ巨大な岩
移動要塞〈マグリッド〉
企業連合〈トランキュリティ軍〉の実験部隊はここにきて最後の総攻撃を開始した!
没落していく民間の企業は次々と手を引いていき、残された軍事組織は新たなスポンサーを見つけるべく派手でインパクトのある活動が求められている
アジアエリアに残された宇宙へのアクセスはインドが壊滅したあとはニューホンコンの宇宙港のみとなっている為、ここでの前線次第でトランキュリティ軍の命運が掛かっているのだ
マグリッドの格納庫には大勢のパイロットたちが並んでいる
その先頭に立つ者は少年の姿をしたアレクだ
「お前らッ!気を抜くなッ!目の前の敵はすべて叩きのめせッ!連邦の坊やたちに反逆の狼煙を上げろッ!
俺たちの戦いが地球の人々を後押ししてるんだッ!連邦の言いなりになっても都合良く利用されるだけだッ!
お前の家族、友人を守るために、お前らの命をもらうぞッ!」
トランキュリティ軍、マグリッドの遊撃部隊の猛者たちは低い唸り声をあげて次々とクラング・ハイノートに乗り込んでいった
部下たちの機敏な動きにアレクはニヤリとしたが、その向こうに動きのない者を見かけて睨みつける
「キアラ!初陣だからって甘えるなよ、俺の邪魔だけはするなよ」
キアラと呼ばれた小さな女のコはニヤリと笑った
「アレクこそ私の邪魔をしないでよね…」
アレクはふん!と踵を返して自分のカスタム機〈クラング・グライテン〉に乗り込んだ
キアラも格納庫の一番奥に控えている専用機〈クラング・スクリーム〉へ乗り込んだ……
空飛ぶ巨大な岩
移動要塞〈マグリッド〉
企業連合〈トランキュリティ軍〉の実験部隊はここにきて最後の総攻撃を開始した!
没落していく民間の企業は次々と手を引いていき、残された軍事組織は新たなスポンサーを見つけるべく派手でインパクトのある活動が求められている
アジアエリアに残された宇宙へのアクセスはインドが壊滅したあとはニューホンコンの宇宙港のみとなっている為、ここでの前線次第でトランキュリティ軍の命運が掛かっているのだ
マグリッドの格納庫には大勢のパイロットたちが並んでいる
その先頭に立つ者は少年の姿をしたアレクだ
「お前らッ!気を抜くなッ!目の前の敵はすべて叩きのめせッ!連邦の坊やたちに反逆の狼煙を上げろッ!
俺たちの戦いが地球の人々を後押ししてるんだッ!連邦の言いなりになっても都合良く利用されるだけだッ!
お前の家族、友人を守るために、お前らの命をもらうぞッ!」
トランキュリティ軍、マグリッドの遊撃部隊の猛者たちは低い唸り声をあげて次々とクラング・ハイノートに乗り込んでいった
部下たちの機敏な動きにアレクはニヤリとしたが、その向こうに動きのない者を見かけて睨みつける
「キアラ!初陣だからって甘えるなよ、俺の邪魔だけはするなよ」
キアラと呼ばれた小さな女のコはニヤリと笑った
「アレクこそ私の邪魔をしないでよね…」
アレクはふん!と踵を返して自分のカスタム機〈クラング・グライテン〉に乗り込んだ
キアラも格納庫の一番奥に控えている専用機〈クラング・スクリーム〉へ乗り込んだ……