浮遊空母~ぼくの冷たい翼~
第42章 最終決戦〜③空の狩人、アレク
(1)
至近距離から雷撃砲を食らわせた白いシュターム3号機
「どうしたの、ソニア!離れないと!」
シュタームのコックピットにはソニアと、彼女の膝の上にアキラが座り込んでいた
「わかってるんだけど…、近すぎてこちらの腕もショートしちゃったかも、くそ!」
出撃前
ソニアのプライベートルームでソニアとのわずかな時間を得たアキラは彼女の包帯を巻く手助けをしてやると、さっと部屋を走り去ってしまった
“なんだよ…、人の裸に触れといて自分だけ満足したら走って行っちゃうのかよ、あいつも男なんだなぁ、いや今頃トイレかな?”
ソニアはパイロットスーツに着替え、格納庫へ向かい、増設武器を確認して単独出撃した
“アキラ、見送りにも来なかったな、冷たいやつだなぁ”
そんなことを考えながら戦場となる空域に航行していると、何やらパイロットシートの背後から咳をする声が聞こえる!
“……まさか?”
「バレた?」
「アキラ!嘘でしょ!何やってんの!」
「ぼくが居たら戦いやすくなるんでしょ?連れて行ってよ!」
「もう乗ってるじゃないか!」
「シミュレーションと一緒だよ、ほらシートにぼくも乗せてよ」
「ちょ、前が見えないって!ダメだよ、アキラを戦場に連れていけない!戻る!」
「ソニアの手助けがしたいんだ!ぼくが居たら成績が上がってたじゃないか!
それにぼくも乗っていたらソニアが無茶しないでしょ!」
「ダメ!キミはこんなところに来ちゃいけない!絶対戻る!」
「ソニア、上!なにかいるよ!」
モニターには何の警告音も無い
でもアキラは何かの気配を感じているようだ
ソニアはアキラの言葉を信じて機体を分厚い雲の陰に入れて上昇してみる
量産クラング・ハイノート!
敵の行動より早く反応していたソニアのほうが素早かった
すれ違いぎわに敵の爆発を確認する
「すごい、ソニア!一瞬で!」
「ああ、でももう戻れないみたいだ、ほらごらん、目の前が敵だらけだ!」
分厚い雲を抜けると、そこは入り乱れた乱戦状態だった!
至近距離から雷撃砲を食らわせた白いシュターム3号機
「どうしたの、ソニア!離れないと!」
シュタームのコックピットにはソニアと、彼女の膝の上にアキラが座り込んでいた
「わかってるんだけど…、近すぎてこちらの腕もショートしちゃったかも、くそ!」
出撃前
ソニアのプライベートルームでソニアとのわずかな時間を得たアキラは彼女の包帯を巻く手助けをしてやると、さっと部屋を走り去ってしまった
“なんだよ…、人の裸に触れといて自分だけ満足したら走って行っちゃうのかよ、あいつも男なんだなぁ、いや今頃トイレかな?”
ソニアはパイロットスーツに着替え、格納庫へ向かい、増設武器を確認して単独出撃した
“アキラ、見送りにも来なかったな、冷たいやつだなぁ”
そんなことを考えながら戦場となる空域に航行していると、何やらパイロットシートの背後から咳をする声が聞こえる!
“……まさか?”
「バレた?」
「アキラ!嘘でしょ!何やってんの!」
「ぼくが居たら戦いやすくなるんでしょ?連れて行ってよ!」
「もう乗ってるじゃないか!」
「シミュレーションと一緒だよ、ほらシートにぼくも乗せてよ」
「ちょ、前が見えないって!ダメだよ、アキラを戦場に連れていけない!戻る!」
「ソニアの手助けがしたいんだ!ぼくが居たら成績が上がってたじゃないか!
それにぼくも乗っていたらソニアが無茶しないでしょ!」
「ダメ!キミはこんなところに来ちゃいけない!絶対戻る!」
「ソニア、上!なにかいるよ!」
モニターには何の警告音も無い
でもアキラは何かの気配を感じているようだ
ソニアはアキラの言葉を信じて機体を分厚い雲の陰に入れて上昇してみる
量産クラング・ハイノート!
敵の行動より早く反応していたソニアのほうが素早かった
すれ違いぎわに敵の爆発を確認する
「すごい、ソニア!一瞬で!」
「ああ、でももう戻れないみたいだ、ほらごらん、目の前が敵だらけだ!」
分厚い雲を抜けると、そこは入り乱れた乱戦状態だった!