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浮遊空母~ぼくの冷たい翼~

第42章 最終決戦〜③空の狩人、アレク

(2)

時間は戻ってサイコ・クラングmark2の背中に取り付くシュターム


「腕はいいから、離脱して!ソニア」


「ソニア・ミラーか?」


接触回線!


「アレクか!」


「相変わらず呑気な奴だな、自分のガキを連れててピクニックか?」


「わたしの子供じゃないぞ!」


「そうだよ、ぼくはソニアを守っているんだ!」



「戦場にそういうの、ムカつくんだよッ!」



「キミの声だって子供じゃないかッ!」


「やめな、アキラ!アレクは子供のように見えて中身はオジサンなんだよ」


「そうなの?」


「お前らは何しに来たんだ?

 何のために戦っている?

 ここは殺し合う場所なんだ、平和ボケしたお前ら連邦にはウンザリなんだ
 特にソニア・ミラー!お前みたいなやつだ!」


アレクはシステムが回復する時間稼ぎのお喋りを止めて行動を再開した!



腕を背後に伸ばしてシュタームを捕まえた!


「あ、しまった!」


サイコ・クラングmark2はシュタームを正面に持ってくると残されたエネルギーでメガ粒子砲の準備をする!


「ヤバそうだよ、ソニア!」

「わかってる、 けど!」


メガ粒子砲の、発射孔に光りが充填されていく!


「焼けろ、ソニア・ミラー!」





バシューー!!!





あたりが光りに包まれる!



炎を上げて崩れ落ちていく



「……あれ?」



「ソニア!今のうちに逃げなさい!」


「マリコ!」


猛スピードで迫ってきたマリコのフリーゲンF4がサイコ・クラングmark2の背中に質量バズーカを叩きこんでいた!


「コイツ! 邪魔をするなぁーー!!!」


かすめ飛び去ろうとするマリコ機の背後へ向けて腕を向けるサイコ・クラングmark2


指からビーム砲を放ってきた!



かわすフリーゲンF4!


だが乱射されるビーム光線にマリコはかわしきれない!



羽根に被弾!


「マリコーーーーーー!!!!」



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