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missing☆ring【完】

第3章 4年前。

「どんな子?」



陸の代わりに典幸が聞いて来て「あんたじゃないよ」と綾子に言われながらも「良いじゃんかよ」と諦めずに綾子を見つめる。



綾子は見つめる典幸から陸を見て「良い子だよ。可愛いし……あっ、でもヨコヤンの元カノには足元にもおよばないけど、」




陸の元カノは確かに可愛かった。
クッキリ二重に長い睫毛。
胸辺りまである髪はいつも綺麗にブローされていたり、可愛らしく束ねられていたり。
スタイルだって、峰不二子のようではないけど、スレンダーで綺麗な子だった。



「まぁ、確かに松村は可愛いよな」



典幸が陸を怨めしそうに見て「もったいねー」と本音を出す。



「もったいねーって俺、振られてんだし」


「ちげーよ。良いなりしてんだから、こう……なんつーか、もっとガンガンって言うか、ガツガツって言うか」


「肉食系か!」



私が典幸に言うと「そう!肉食系だよ」と人差し指を陸につき出す。




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