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missing☆ring【完】

第3章 4年前。

「ここだよ! ここ!」



綾子が大きな声で手招きする。



「願いが叶うんだって!」




綾子の後ろにある大きな鳥居の向こうに見えるお寺を指差す。



「マジ! マジ!」



一番後ろを歩いていた雅美が小林の手を握り、綾子の方へ走り出す。



「本当だってば!」



入り口の立て札の前に雅美を連れて行き、その立て札を熱心に二人で見ている。



「凄い! 早く行こうよ」



雅美が小林の手を引き、雅美の隣には綾子が並んで歩く。



相変わらず面倒臭そうな典幸。



一番後ろになってしまった私と陸。



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