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missing☆ring【完】

第3章 4年前。

御堂に付き横一列に皆で並ぶ。



お賽銭を皆で投げ入れ、大きな鈴を綾子が代表して鳴らす。



皆がそれぞれ手を合わせ瞳を閉じた。






…………ーーーー
これから先、みんなが笑顔で過ごせますように。

みんなの夢が叶いますように。

幸せになりますように。




ゆっくり瞳を開け「よし!次」と綾子がくるりと前を向いて歩く。



「待ってよ」と雅美が綾子を追う。



「休憩しようぜ 」とその後を典幸と小林が歩く。



「裕実は何お願いしたの?」


「言わないよ。言ったら叶わないじゃん」



私は陸を見て笑った。


「まぁ、そうか」


と陸も笑う。



自由行動はずっと陸の隣を並んで歩いた。
私の首も陸の高さに慣れて、少し痛むのが心地良かったりした。


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