テキストサイズ

missing☆ring【完】

第3章 4年前。

「おみくじあるよ」



雅美の声でみんなが集まる。



そして当たり前のように皆でおみくじを引いた。



「ヤッター! 大吉!」



雅美が嬉しそうにおみくじを私達に見せる。



綾子は"吉"
小林も"吉"
典幸は"末吉"





「かなり微妙……」



呟く私のおみくじを陸が盗み見して「小吉か」とクスッと笑う。



私はちょっと睨むように「陸は?」と少し背伸びをして陸のおみくじを見ようとした。



「あっ、」



陸が漏らした言葉に私は笑う。



「陸も小吉じゃん」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ