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missing☆ring【完】

第3章 4年前。

「陸に言われたくないから……」


「確かにね」


「……」


「裕実?」


「ん?」



ね、眠い。
やっぱり限界かも……



すでに瞳を閉じている私は今すぐにでも堕ちてしまいそうだった。



「どうせ明日も話すじゃん」



陸は言う。
明日も当たり前のように話すと、
約束もしていないのに"話す"と断言している。
それを当たり前に言われて、心がジワーっと少し熱くなる。




「だね。ごめん。じゃあ、おやすみ。ありがとう」と陸との電話を切った。




自分の中での変化。
まだ凄く凄く小さな変化。



だから、見て見ないふりをしていた。



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