missing☆ring【完】
第4章 3年前。
放課後に陸と一緒に陸の地元にあるお気に入りの革専門店へ。
「親父が此所で買ってくれたんだよ」
陸が嬉しそうにお店の中へ入って行く。
お店の中は革の独特の匂いが鼻を掠める。
陸は慣れたように店内を歩き「裕実」と私を手招きして呼ぶ。
「ん?」と陸の所に行くと陸の前にはお目当ての長財布が沢山置いてあった。
気に入ったものを手に取り、持った感触を確かめながら候補を上げて行く。
「裕実どれが良いと思う?」
私の前には焦げ茶色の長財布と少し赤茶色の長財布。
「こっちかな」
私は赤茶色の方を指差した。
二つに折った所にボタンみたいものがあり、それにツタのような柄があったのが気に入ったのと、この赤茶色が陸の手に馴染んでどんな色に変わって行くのが知りたかったから。
陸は「じゃあ、これにする」とその赤茶色の長財布を持ってレジへと向かう。
「親父が此所で買ってくれたんだよ」
陸が嬉しそうにお店の中へ入って行く。
お店の中は革の独特の匂いが鼻を掠める。
陸は慣れたように店内を歩き「裕実」と私を手招きして呼ぶ。
「ん?」と陸の所に行くと陸の前にはお目当ての長財布が沢山置いてあった。
気に入ったものを手に取り、持った感触を確かめながら候補を上げて行く。
「裕実どれが良いと思う?」
私の前には焦げ茶色の長財布と少し赤茶色の長財布。
「こっちかな」
私は赤茶色の方を指差した。
二つに折った所にボタンみたいものがあり、それにツタのような柄があったのが気に入ったのと、この赤茶色が陸の手に馴染んでどんな色に変わって行くのが知りたかったから。
陸は「じゃあ、これにする」とその赤茶色の長財布を持ってレジへと向かう。