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暗闇で恋しましょう

第17章 回顧②

だけど、祥人は不服顔。



「お前、アパート何階?」

「1階」

「アパートの駐車場は?」

「アパートに隣接してるから出て、10〜30歩も歩けば着くな」

「そうだよ!!その通りだよ!!しかも俺、駐車場の入口すぐに止めたから、本当にそんだけしか歩いてなかったわ!!」

「…………車からショッピングセ」

「それも俺、頑張ったよな?何周して、あんな入口近くの駐車場停めたと思ってんだよ」



だから、つまり、こいつはここまで来るのに俺が疲れることなどない、と言いたいのだろうか。


それは、誤りでしかないな。


俺は“普通”とは程遠い存在だ。


正直言って、体力は赤ん坊よりないと言いきれる。

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