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暗闇で恋しましょう

第17章 回顧②

これを機に、健康を目指す。


なんて、1ミリも思わないんだから、俺も大概腐ってる。


それどころか、気持ちはもう家に帰りたいなんて思ってる。


頭は速やかに、帰ってきた祥人に帰る提案をするシミュレーションを開始。



だって正直、人の流れ見てるだけで吐きそう………



はぁと息を吐き、項垂れる。


こうすることで、人という実態は認識されなくなる。



視界からは、な



人間というのは誠に優秀な生物で。


耳なんてものを備えていて。


こいつは逐一音を拾い、人がそこにいるのだと実感させてきやがる。



誰だよ

人間に五感を備えさせた奴

神か?仏か?

なんにせよ呪ってやる…



理不尽極まりない考えの隅。


ならばどうすればいいかなんて、もうとっくに出てる。

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