テキストサイズ

暗闇で恋しましょう

第18章 回顧③

そうはさせるか、と集中力を高め、狙いを定める。


そんな俺を見て、少女の顔は歪みに歪み今にも泣きそう。



怖いよな………ごめんな



ふわっと押し出すように放ったそれは見事に、少女の足元に落ちた。


当たり前の様に、少女の体はビクついたが、当たらなかった事だけが俺の救いだった。



「………寒い、だろ?それ、使えばいいから」



少女に掛ける初めての言葉。


ぎこちないけど、こうやって少しずつコミュニケーションを取っていこう。


今はまだ、目すら合わせてくれないけど、きっと、いつか、いつかの未来では













笑いあっていることを、願ってーーー








ストーリーメニュー

TOPTOPへ