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暗闇で恋しましょう

第18章 回顧③

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なんて時期も、あった気がする。


翌日の朝には祥人にあっさりバレ


“この子は誰だ”

“どこの子だ”

“お前、何してんだ”


なんて胸倉を掴まれて、質問攻めと説教攻めを喰らったんだっけか。


まあ、神経を張り詰めたまま完徹をし、心身ともに疲れていた俺には、どれも届かなかったけどな。


それでも、なんとなく、警察を呼ばれるんだろうことは察した記憶がある。


結果は現状。


祥人は黙秘、つまり俺に協力することを選んだ。


祥人の立場上、それをすることは重い枷になるって分かってただろうに。



俺が祥人にした“あれ”は果たして、そこまで価値があるもんだったのかねぇ……



そしてその現状、見返して見れば、俺の衝動が叶えられたとは言い辛いんだろう。

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