無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

きっと触れちゃいけない事なんだろう。


私は察せる子。


はい、と言うように頑張って笑顔を作って見せる。


水上さんもそれを見て、納得したのか顔を前に向き直して下さった。


ほっと一息。


あの顔はきっと、閻魔様も凍りつく。


ひぃちゃんは、あの顔をどれだけ向けられているんだろうか……


私よりは長いのは決定事項な訳だけど、ひぃちゃんの様子は普段と大差ない。



すごいなぁ

やっぱ大の男だから？

それとも、慣れ？

………慣れ、て

どれだけ水上さんのこと怒らせたことあるのって話になるよねぇ

ひぃちゃんさん



ジトッとひぃちゃんを見れば、その視線に気付いたひぃちゃんとまた目が合う。


しかし、その交わりは数分と持たず逸らされた。


その面持ち、申し訳なさ全開で。