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暗闇で恋しましょう

第1章 私と貴方の関係性

流石のひぃちゃんも可愛いと思ってしまうのでは?!


期待を込め、きらきらと見詰めるけど、返ってきたのは呆れたような溜息。



「人を指で指すな」



えーそれだけー?!と抗議しようと口を開こうとするも、何故か目の前からひぃちゃんがフェードアウト。


姿が見えないのに、抗議をしても仕様も無い。


それにしても、なぜ、姿が消えたのか?


いや、その前になぜ、返答がお母さんよろしくな指摘だけだったのか?


少し間が空いたし、考えて吐いた言葉だとバレてしまった?


そうだとしたら、確かに可愛気は無くなる。


計画的な女ほど、可愛くないものはない。


ああいうものは、素でやるからこそ評価されるのだ。


....これも前行動同じく雑誌知識な訳だが。


1つ、疑問が解ければ、次が気になるもの。


なぜ、ひぃちゃんは私の前から突如消えたのだろう。


その疑問は、降ってきたひぃちゃんの声ですぐ解決へと導かれた。



「とりあえず、今はそれ、着とけ。俺の服」



“俺の服”......あぁ、なるほど。


つまり今、私の頭にはひぃちゃんの服が被さって......?ひぃちゃんの、服......?.....ひぃちゃんの服?!


やっと思考が追い付き、その事実を確認しようと頭から剥がそうとするも、どうにも剥がれず。

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