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暗闇で恋しましょう

第28章 俺とあいつとそしてーー……

私に都合が良すぎるのは分かっている。


確認しないと、真実かどうかも分からない。


でも、例えば本当にその推測が当たっているとしたら…………



昨日といい、今日といい、ひぃちゃんの行動イケメン度、果てしないのですが何事?

こんなの私の心臓、持ちませんよ



うぅと唸る私を不思議そうに見詰めるひぃちゃん。


たったそれだけなのに、そんな推測があったりして、いつも以上にキラキラして見えてしまう。



「…………あ」



そんな私を他所に、何かを思い出したか如く、声を上げるひぃちゃん。



次はなに?!



これ以上キュンキュン事案が起こってはたまったもんじゃない。


変に気張り、構える私。



「起きたんなら、そろそろ離してくれねぇか?」

「……………?」



ひぃちゃんの言葉の意味が汲み取れない。

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