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暗闇で恋しましょう

第30章 俺とあいつとそしてーー……③

大雨の中、俺は必死に走った。


走ったんだ。


走った、のに………



ピカッ

ゴロゴロゴロ

ドーン!!!!!!



「きゃぁああ!!」



大きな音と、悲鳴。


俺の目が捉える観覧車のゴンドラが1つ、大きく大きく揺れ。


車輪上のフレームから、静かにーーー










外れた











ガン、ゴン、ガン、ゴン




そのゴンドラは、下にあったいくつかのゴンドラに当たりながら、落ちていき




ゴドン!!!




最後には凄まじい音を立て、地面に落ちた。


その光景に、混乱する周囲。


それを収束しようと、必死に呼びかけるスタッフ。


そんな中、俺の足は力なく、観覧車に向かっていく。



守…………守………?



きっと、乗っていない。


だって、はぐれたのはついさっきじゃないか。


大丈夫。大丈夫。

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