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暗闇で恋しましょう

第32章 遊園地

出ていきそうになる言葉。


だけど、それをぐっと堪える。


もし、もし昨日みたいに、ひぃちゃんが倒れたら……?


非力な私に一体、何が出来るんだろう。



「…………あと1分」

「………?」

「あと1分で準備が終わらないようなら、遊園地はなし、な」

「!!!」



ひぃちゃんは私の扱いをよく心得すぎている。


奥底にあったそれは、一気に表面へと急上昇。


急がなくては、行けなくなってしまう。


だけど、だけど、でも



「…………いーち」

「っっ」

「にーい」

「〜〜〜〜〜〜」

「………さんしごろくしち」

「!!!意地悪!!」



色々と考えなければいけない筈なのに、焦りは思考を邪魔して。


結局、私は、ひぃちゃんの策にまんまとハマり、バタバタと準備をし始めたのだった。

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