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暗闇で恋しましょう

第34章 これからも…………なんて

シャワー上がりに着たバスローブ、そういや背丈に合わずダボダボなんだった。



「……………別に、もう1回浴びたいなら浴びりゃいいけど」



固まる私に気を遣ってか、手を離し、ベッドへと歩を進めたひぃちゃん。


ここは、言葉に甘えて、水を浴びてくるべきか、それとも………









「でも」





迷う私の耳に微かに聞こえた声。


不安そうでどこか寂しそうな、声。


釣られて、後ろを振り返ったが最後。



「俺は、ここにいてほしいって思うよ」



ぽんぽんと叩かれたひぃちゃんの横に、体は勝手に向かって行って。


ぽすんと、私の意思など無視して座りやがった。


顔は、上げられないままだけど。



「…………すっごい緊張してる」



それは、ひぃちゃんのせい、と言葉が出る前、手を持たれ、導かれた先。


そこから手には、確かに早い心臓の振動が伝わってきて。

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