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暗闇で恋しましょう

第5章 眠れぬ夜は

どうやらするゲームが決まったらしい。


それにしても、トランプなんていつぶりだろう。


なんだかわくわくしてきた。



何するんだろう



考えてるうちに、サッと真ん中に出された2枚のトランプ。


同数だと気付けば、始まったのはババ抜きの様で。


視線をひぃちゃんに戻せば、また2枚出しながら



「眠たくなるまで相手してやる」



なんて言うもんだから、キュンキュンが止まらない。


今のひぃちゃんはどうやら少しだけ、私に優しいらしい。


それにカマ掛け、ポツリと浮かんだ案。



「じゃあ、負けた方は罰ゲームとして、勝った方の言う事聞くって言うのは、どう?」



気付けば口に出していて。


流石に聞いてはくれないかと思っていたが、やはり今のひぃちゃんは優しいらしく。



「あぁ、いいよ」



割にあっさりと受け入れてくれた。


そこで素直に喜び、トランプに意識を持っていければいいのだが。


それが出来ないのが私。


だったらこれはどうだ、と次いで出た思い付きを調子に乗って吐き出せば



「じゃあ、とりあえず1回、私ときs」

「寝よーかなぁ。別に俺、寝れねーわけじゃねーし」



ひぃちゃんはいとも簡単にそれを撃沈したのだった。

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