暗闇で恋しましょう
第7章 酔っぱらいの戯言(=本音)
未だ崩れぬ笑顔を見続け、数秒。
言葉の意味を理解したの、頭より体が先で。
巻き付けた腕を解き、静かに水上さんから距離を取る。
無言真顔で。
じっと様子見が如し、体育座りで水上さんを見詰めていると、水上さんが突如噴き出した。
「ぶっ………ふふふ………」
私の行動はそんなに面白かっただろうか?
いや、思い返せば、笑いが出そうにもなるけれど。
だけどもし、水上さんのさっきのあれ、“告白”紛いのあれを、私が本気でとったことを笑っているとしたら。
もしかして:からかわれた?
Googleさんがそう告げるのならそうなのだろう。
「からかったのぉ?」
「ふふ……だって、杏ちゃんの慌てぶりが……」
未だ思い出しては笑う水上さんにぷくーっと頬を膨らます。
だけど、内心はホッとしたもの。
良かった。冗談で
安心したのも束の間。
どさ、と音がしたかと思えば私はいつの間にやら水上さんに組み敷かれていて。
「んー?なーにー?スるのー?」
「杏ちゃん、半分は本気だよ」
口角は上がっているのに、目は真剣そのもので。
私の安心はあっさりと崩れてゆく。
「だって、考えてみて?」
水上さんの顔が近付くのは、私の鎖骨。
言葉の意味を理解したの、頭より体が先で。
巻き付けた腕を解き、静かに水上さんから距離を取る。
無言真顔で。
じっと様子見が如し、体育座りで水上さんを見詰めていると、水上さんが突如噴き出した。
「ぶっ………ふふふ………」
私の行動はそんなに面白かっただろうか?
いや、思い返せば、笑いが出そうにもなるけれど。
だけどもし、水上さんのさっきのあれ、“告白”紛いのあれを、私が本気でとったことを笑っているとしたら。
もしかして:からかわれた?
Googleさんがそう告げるのならそうなのだろう。
「からかったのぉ?」
「ふふ……だって、杏ちゃんの慌てぶりが……」
未だ思い出しては笑う水上さんにぷくーっと頬を膨らます。
だけど、内心はホッとしたもの。
良かった。冗談で
安心したのも束の間。
どさ、と音がしたかと思えば私はいつの間にやら水上さんに組み敷かれていて。
「んー?なーにー?スるのー?」
「杏ちゃん、半分は本気だよ」
口角は上がっているのに、目は真剣そのもので。
私の安心はあっさりと崩れてゆく。
「だって、考えてみて?」
水上さんの顔が近付くのは、私の鎖骨。