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暗闇で恋しましょう

第1章 私と貴方の関係性

私が機嫌を損ねると面倒臭いことを、1番よく知っているひぃちゃん。



「っ....」



だからこそ、ひぃちゃんは言葉に詰まり、目を逸らす。


正に形勢逆転。


そんな状況になれば、気持ちも大きくなる訳で。



さぁ、言いたまえ

“私めの目の前で自慰して下さい”と



胸を張りふんぞり返ろうとしたのも束の間。



「分かった。その服、やるよ」



妥協案だと言わんばかりに吐かれたその言葉に



「え?!嘘!?やったぁ!!」



私は簡単に喜んで見せた。


ハッとするも遅く、ひぃちゃんの顔はしてやったりそのもの。



「その代わり、俺のいない風呂場でシろ」



条件も出しやすいってものだ。


ぐぅの音も出ない私だが、最後の反撃と言わんばかりに我儘を言ってみる。



「っ....え、えー!!狭いー!動きにくいー!それに、ひぃちゃんいないしー!!」

「じゃあ、その服没収」

「っ....」



ぎゅぅと服を渡すまいとしてしまえば、私に勝ち目はない。


無念。実に無念。


しかし、ひぃちゃんの服に背は変えられない。


ただ単純に見られたいのも嘘ではなかったが、シてしまえばこちらのもの。


ひぃちゃんだって、見れば何かしらのリアクションを取るだろうという下心を、ひぃちゃんは見抜いていたのかも知れない。

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