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斉藤太一です

第3章 大人って・・・つまらないね

「お腹・・すいてないかい?」




「ぺこぺこ」





なんだ
じゃあ
コンビニで
もっと
何か買ってくれば
よかったな・・・



僕の持っている
コンビニの袋の中には

親子丼がひとつ
入ってるだけだった




あいにく
僕は自炊をしないから

家には何もなくて



あの変な名前のコンビニは
24時間営業していないから
もう閉店しているはずで




僕は

親子丼を
半分ずつ
皿に分けて



君と


2人で


食べたんだったよね







僕は

いつも
あの部屋で


ひとりでご飯を食べていたんだ



ずっと・・・






だから


何もしゃべらなかったけど








ウキウキしてたんだよ







君に

会えて




僕の記憶が

妄想じゃなかったことが
分かって




君と

ご飯を食べることができて








うれしかったんだ




そんなこと

言えなかったけどね








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