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斉藤太一です

第21章 運動会

そんなことをしていると
かすみが僕としずくに
追いつき


目が合った。



勝手に・・ごめんね



そう言おうとしたけど
かすみは
柔らかく笑った



「しずく

よかったね

おとーさん、優しいね」



そう言って
かすみは
しずくの腕を撫でた





それから
僕らは
3人で歩いた



しずくは
とても静かで


眠くなったのか
僕の背中が
ポカポカと
あったかくなっていた





「しずく・・・」




「・・・・」




「・・ごめんな・・」













「おとーさん・・」











「ん?」












「・・ごめんなさい・・」












かすみに似て
頑なで
気が強いしずくだけど








本当は
とても優しい







「おとーさんは

しずくが大好きだよ」








「うん」




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