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斉藤太一です

第5章 似合わないだけ

そんなことないよ

君は


かわいいじゃないか





「ねぇ、なんで

しずくなの?」





「あ、あのね


君は
雨のしずくみたいだから…


雨の日に
僕の部屋に来て


洋服が乾いたら


雨のしずくみたいに

消えてしまったから…




いつ現れて

いつ


帰っていくのか




まるで
雨みたいで…」




晴れの日ばかりじゃ

生きていけない



雨がふらなきゃ

人は

生きていけないんだ






君は


そんな
雨みたいで






今の
僕に必要だって…


思ったんだよ…

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